お話云々よりこの強いメッセージを送りたいがための作品というか | IWGB
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お話云々よりこの強いメッセージを送りたいがための作品というか

2019.03.03.Sun.00:08
「さくら、もゆ」、ラストのクロ√まで終わりました。

冒頭、あまりに幼い主人公にストレスを感じ
いきなり苦戦を強いられたのですが、
この幼さは割とすぐに必須な設定だとわかったので
そこから姫織と千和√は割とすんなり行けました。

特に千和√では、3人目の件にちょっと首を傾げましたが
ナハトの生き様は惹かれる物がありましたね。
「父と娘」という描写も光っていたと思います。
おかげで千和に関しては恋愛対象と言うより
「娘」として見てしまうと言うかw

ただ・・・
ハル√以降からはお話的には「あるぇ?」って連続でした。
「夜」「命」「時」という設定と中身がイマイチしっくり来ないというか。

一生を終えると夜の世界に滞在して次の誕生までの旅に出る、
って設定に時を絡めてあれこれループさせる設定は把握しましたが
ここでの自殺疑似ループはどうなんですかねぇ?

その「死」ひとつひとつで周囲に悲しみと絶望を置いていく、
という描写もありましたけど、やっぱりだいぶ扱いの軽さを感じちゃいました。

他作品の感想で何度か言ってますけど、
あまり必然性のない「死」を押しつけられるのは
それなりストレスを感じるタチしてまして。
あえて理不尽に軽く描かれてもその意図を感じられれば
ナットクはできるんですけどね。

ただここは散々「死」と「影」を描いてそれはなくね?みたいな。
その後のラスト√で、その設定自体が生きてたのもわかりますし
そこの終盤で一見報われない一生を事細かに描写したのは
あっさり自殺を繰り返したフォローだとは思いましたけども
そこでも結局あさひさんや十夜の言動にイマイチ共感しきれなくて。

このハル~クロ√においては
ハル⇔主人公、クロ⇔主人公、後の夜の女王⇔某先代
後の夜の女王⇔主人公、といった関係性の中で
「命のすれ違い」とでも言えばいいのか、
それぞれの抱える感情と気持ちがひたすらこんがらがっていく
そんな様をひたすら描いてると思うのですが
その中で自ら命を差し出す行為が
イマイチその辺の内容と合ってないような
違和感を感じてしまいまして。

なんか必要以上に「死」を差し込んで来るよなぁ、
と一度思ってしまったらもうダメ、そのたび褪める、と言いますか。 

ついでに言えば、そもそものお話で
諸悪の根源は「夜の王」とか「女王」じゃなくて、
とどのつまり某一族の思想・風習でしょ、と。
そこはもう抗うどころかまるっと無視&スルー。

その影響を受けて変節してしまった
「夜」と某人物の産みの親である某氏のその後もスルー。

主人公経由でその某氏から「病」を受け継いだクロについても
未来から毎度どうやって帰ってきてたのか。
共通時点で幼少期のハルと主人公を元の地点に帰した能力からして
戻ることは可能なんだろうな、と思っていたら
場面場面で戻れない描写もあって、なにが条件なのか読み取れず。
また主人公自身の設定もオープン直前になって初めて
伏線が出るという描写

フェイクが決まったと思った場面はあんまりなくて
正直お話の構成自体にあれこれ場当たり的に
どうにかカタチにしたようなご都合さ・力づくさと
後付け感満載の完成度の低さを感じてしまいました。

ただ。
世界がどうなったかどうか、その原因をどうしたか、というより
主人公が自らの宿命にどう立ち向かうのか、どう覚悟したのか
それをどう実践したのか。
あくまで主人公自身が自分の人生をどう生きたいのか、
そこはホント丁寧に描かれていて、とても強いメッセージ性を感じました。

孤独を選んだ主人公に、それを受けて結局元の結論に達したハル、
そしてこれで役目が終わったとばかりに最後の希望を残して去って行く某2人。

世界云々の話じゃなくて、どこまでも主人公の「個」に委ねるよ、と。
一瞬の、その場限りの決断じゃなくて
未来永劫覚悟して決めた行動。

この生き様は前述のナハトにも通じるところがあって。
ここで前もって打ち込まれていたから、終盤で「あるぇ?」と思っても
メッセージそのものは素直に受け取れたと言いますか。

ラストエピソードも、ホントに小さくて平凡なんだけど、
本人達にしたらホントに大きなハッピーエンドで。
苦悩の中で決めた覚悟が追い求めたものは
諸悪の根源とかそんなんじゃなくて、
あくまで自分の人生をどうするか、っつー話で。
その辺りはダイレクトに伝わって来ました。
というかそんなシーンばかり描かれてたとも思うのですが。

まぁそんなワケで、お話にあんまりナットクはできてないけど
余韻は物凄くある、という珍しい状態に陥っております。

こんなよくわからん状態を一応採点表に落とすとこんな感じ↓
sakura_moyu.jpg
各カテゴリの評価からすれば70点台も有り得るラインなんですが
80台後半になりました。

キャラ評価が低めなのは主人公のフェイクが
成功したようには見えなかったこともありますが、
終盤空気になる千和&姫織&あず咲に
序盤から良キャラと思っていたのに、
結局ご都合的に扱われたように見えてしまったあさひ&十夜など
クロ&ハル以外のキャラを使い切れてない印象があったためです。


「星メモ」は普通に楽しめたんですよね。
でも「いろセカ」以降、刺さる物はあっても
後半でどうしても付いていけなくなるんですよねぇ。
・・・今回もそうでしたが、次作以降も出演される声優さん次第かもw
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