レベル高いんですけど胸焼けといたたまれなさが | IWGB

レベル高いんですけど胸焼けといたたまれなさが

2014.08.28.Thu.23:22
「星織ユメミライ」クリアしました。

共通:転校初日から七夕祭に向けて結束しようとキャンプをするまで
個別前半(School編):キャンプから七夕祭まで
個別後半(After編):社会人になって結婚式を迎えるまで
     (大学時代から描く例外1つと出産まで描く例外1つあり)

これを6人分やるんですからまぁ長い長いw
その所為かワタシの感想も長くなりそうなので以下追記。
.


まず絵で見ると。
前作「初恋1/1」から武藤此史氏を加えて原画陣は4人。
各絵師さんの絵柄やキャラデザの好き嫌いはあると思うんですけど
基礎的な画力そのもののレベルの高さはもう疑いようもなく。
塗りのクオリティも相変わらず高いところで安定してました。

また各個別でエロシーンが10回前後あるのも特徴的。
抜きゲ仕様じゃなく、ここまで回数多いのも珍しいと思いますね。
その中でフェラが多かったように感じたのは
需要に合わせたと見るべきか、回数稼ぎと見るべきかw

また、今回武藤さんが加わりましたが、キャラ的には前作同様
恋泉さんと秋野さんのキャラ4人がだいぶ目立ってた印象。
絵師的なネームバリューは武藤さんとたすくさんのほうがあると思うのですが
あえてその2人で勝負してない感じがしましたね。
まぁ前作は圧倒的に恋泉氏のキャラ2人に人気が偏ったので
こうなるのも必然だったんでしょうけど。

個人的にはもうちょっと武藤さんとたすくさんのキャラを見たかった、
ってのが残念なところではありますけど、絵は概ね満足でした。

音のほうはこれまた前作で思ったことですが・・・
BGMのレベルはもう文句なし。
ヴォーカル曲は人を揃えた割に曲のレベル自体は・・・
ということで後はお察しください。


最後にシナリオ。

アウトラインは冒頭で述べた通りですが、共通までは割とサクサク進みます。
そして各個別に入ってからがとにかく細かい。
School編ではそのヒロインの見せ場、萌えどころの描写がとにかく細かいです。
またそのその他5人のヒロイン達とのつながりも書いていくので
まぁそりゃ長くなりますよ、と。
After編では「恋」から深い「愛」に変化してる様をこれでもかと展開し、
ヒロインの健気さ、愛しさを胸焼けを起こすレベルで見せつけられます。

各ルート1つ1つを見れば、鬱要素はできるだけ排除し、
主人公に対してもヒロインに対しても
プレイヤーが不快な思いをしないように配慮をしつつ、
ヒロインのカワイイところ、良いところを余すところなく書き切って
そしてキレイにまとめてきてるな、と思います。

まぁ細かいところでツッコミ入れると、
複数ライターの典型的弊害ですけど、
些細な設定にブレがあるところは散見されましたね。
特に各キャラの学力設定でソレが顕著でした。

あとはヒロイン6人とも個別の分量や中身はほとんど平等なレベル。
あからさまなハズレキャラを作ってこなかった印象ですね。

絵のレベルが高いことはわかりきっていたのでそれを最大限に活かしつつ、
シナリオが脚を引っ張ることのないよう、そしてストレスを溜めないようにして、
全体を通してとにかくキレイにまとめてみましたー、という意図を
これでもかと感じた次第。

これはこれでかなりの労力を要したと思うんですけどね。

しかし、展開がどれもワンパすぎて2周した辺りからもうお腹いっぱい。
鬱要素なしで話をまとめるのは意外と難しいと思うのですが、
この作品の場合、七夕祭という「イベント」と「結婚」を通してますので
これなら描きやすくて上手い方法を見つけたな、と思う反面
全ルートでソレをやるので正直何周かするともうダレますわ。
キレイすぎて特徴が感じられず、メリハリがないように思えちゃうというか。

某ルートのAfter冒頭で別れてしまったようなフェイクがありましたけど、
あれ、フェイクじゃなかったほうが断然面白かった気がします。
一度別れてそこからまた焼け木杭に火が付いたような展開が
1つくらいあってもいい気がしました。

なんというか。
この作品、学生生活から結婚まで、という
人生の中で一番濃い時期を描いてるワケですが
その只中にいる20代前半くらいの人からすれば
たぶんこのシナリオは当たり前すぎててあんまり刺さるものがないと思うんですよね。
逆にそこに懐かしさを感じる世代になってくると
何気ない一言に涙腺緩んだりするようなテキストになってると思えまして。

しかしですね。

この作品が中高生辺りが対象なら、
輝かしすぎる主人公とヒロインの未来が普通に見えると思うんですが。
原則18歳以上のハズのエロゲユーザーから見たら、
この主人公、いくらなんでもリア充すぎですw

まぁ、つまり。
本来テキストの中身が刺さるハズの世代には
どうにも浮き世離れしたおとぎ話のようなお話に見えちゃう気が。

そしてソレを6回も見せつけられるともぉね。
正直萎えるw

作中で我妻先生が女と仕事について語り出すと
「いい年こいてるのに女どころか仕事も一人前になれなくてごめんなさい」

主人公が頑張って頑張ってヒロインの理想を超える王子様っぷりを見せると
「こんなキモヲタが生きててごめんなさい」

そして主人公が幸せになる様をこれでもかと見せつけられると
「こんなクズは社会の底辺でおとなしく朽ちていきます」

と思えてしまうんですよねwwww

・・・はぁ。

というところでようやく採点表投下。
hoshiori.jpg
サブパラが一様に高いのに満足度がそこそこ止まりなのは
ええ、つまりワタシの僻み根性が発動されたためですw

キレイなお話は時に残酷にもなるんですね。・゚・(ノ∀`)・゚・。
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