ストーリーはオマケ、「青」を感じろ、って感じ? | IWGB
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ストーリーはオマケ、「青」を感じろ、って感じ?

2019.05.30.Thu.23:17
「青い空のカミュ」終わりました。

ミドルプライスの作品ですが、4~5時間あれば終わる感じで
ボリューム的にはロープラ作品同等になるんですかね。

ただ、音のクオリティが圧倒的なのと、
雰囲気・世界観の描写が秀逸で
差額3000円くらいはナットクできちゃうデキだったなと。

タイトルとは真逆に冒頭からいきなり脱出系のホラーが始まって
逃げ切れないとバッドエンドで
ヒロイン2人が陵辱されちゃうという流れ。

ロリ絵で陵辱、というブランドお約束の流れですが
時折挿入される「マヨヒガ」の世界観が
これまでにないオリジナリティを感じました。

突き抜けた青と白に染まった世界、そこでのBGMも物凄く印象的で。
暗い世界との対比で青の映え方が半端ないですし。
どこまでも広がりながら、どこまでも孤独で
とてもキレイなのにどこか寂しくブキミ、っていう
空気感がこれでもかと伝わって来る感じがしました。

で、そこからヒロイン2人が実は読書家ってところから
だんだんテイストが変わってきますね。

そしてここをスルーするか多少は意味ありと見るかで
エンディングの評価が真っ二つになるのかなぁと。

タイトルの「カミュ」はフランスの小説家アルベール・カミュのことで
彼の「不条理」の思想を基にしたシナリオなんだろうな、ってこと。
そしてカミュと敵対していた哲学者サルトルの
「不条理」の言葉も複数回引用してて
要はカミュやらサルトルは知らなくても
「不条理」がこの作品のキーワードなんだろうな、
と心構えしてないとあの締め方は「は?」って感じになるのかなぁと。

OP曲のタイトル「完璧な世界」と彼女のラスト近くのセリフ。
そして例の青い世界観。
これらを材料に考えると、なんとなく浮かんで来る物がありますね。

なんていうか、ワタシ的には完璧というよりは潔癖に見えましたが
「不条理」の中で精一杯やりきってキレイなままなほうと
そうは思えずに青に溶けたほう、って事かなと。
まぁ作品やってないと何言ってんのか自体が意味不明だと思いますけどw

ホラーな陵辱ゲーにあえて哲学をブッ込んだ作品で、
わかったようなわからんようなテキストをこれでもかと繰り広げて
あれこれ難しく考えればいくらでも考えられると思いますけど、
この作品、単純に記事タイトル通り「青」さを感じること自体を楽しむものかなぁ、
という印象。

榊原さん、蒼衣さん、成瀬さんのお三方の演技は鉄板。
OP曲の榊原さんはもちろん、挿入歌・ED曲の霜月さんも半端なく。
そして先述のとおり、BGMも印象的で。
どこまでも突き抜けた青さを感じられたら元は取れるかな、と。

そんなところで採点表↓
kamyu.jpg
既存のカテゴリで評価するとすっげぇ採点が難しいんですがw
世界観とか雰囲気という項目があればもう満点です。
非日常を楽しむには最適な作品ですね。
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