つなぎと見ればかなりのデキ、期待作と見れば(分量的に)物足りない、って感じ? | IWGB

つなぎと見ればかなりのデキ、期待作と見れば(分量的に)物足りない、って感じ?

2015.03.11.Wed.19:20
数日遅れてしまった「ぼくの一人戦争」の感想を。

るーすぼーい氏の新作は気付けば「G戦上の魔王」以来、
あかべぇそふとつぅ本家の新作も「置き場がない!FD」以来、
というかなり長期のインターバルを置いて出た作品ですが。

どう見ても「太陽の子」の製品化がまだまだ先なので
それまでの「場つなぎ」的なイメージがつきまとう作品ですよね、正直。

じゃなきゃ「ミドルプライス、攻略ヒロイン1人のみ、シナリオ一本道」
の仕様がどうにも中途半端で。

で、ワタシ的には当然その視点でのプレイになりました、
というのが前提になります。

以下、感想をだらだらと。
.


まずシナリオですが。
「え?そっち!?」というるーす氏特有のトリックに
「ヒューマンドラマシリーズ」で特徴的だった人物描写、
いずれも健在でしたねー。

違いがあるとするなら、過去作の「車輪」「G線」に比較すると
トリック・伏線はかなり抑えめで
人物描写の割合が圧倒的に増えた印象。

軸となる「会」という設定自体が人間関係を表したもの、
って辺りもそれを描くのに実にわかりやすい設定だなぁ、と。
ストーリーもそうですが、テキスト自体も
過去作に比較して変にこねくりまわしたり、
滑り気味のネタを投下することもなく
ストレートにわかりやすくなってる気がしました。

G線ではクライマックスでの盛り上がり方と
ラストの急展開でグイグイ引っ張られましたけど
その反面、伏線のミスリードを回収してない、
というアラもあったりしたもんですが。
今作では過去2作をやってると
クライマックス前後は王道に盛り上げてる半面
結構お約束通りに来てる印象もあって。
でもその分、アラもなく完成度は高い気がしました。

またある意味るーす氏の真骨頂とも言える、
クライマックス後の描写もさすがだな、と。
るみにとっての「一番」の人物が
「あー、その人なんだ」ってのも上手さを感じた点。
そこをクリアにさせた上でのエンディングは
ホント納得ずくの終わり方でした。

もうちょっとナナメ上をかっ飛ぶ展開を期待してた身としては
某弟の存在やら裏切るとされた存在が
もっと展開を引っ掻き回すんじゃないかな、と思ってただけに
着地点がだいぶ手前になった印象は正直あります。
けど、前述のとおりこれはこれでホント納得でしたね。

ただ、この「納得」は冒頭の述べた前提があってこそのお話で。
「G線」以来の作品と思えば、この分量で一本道は正直全然足りない。
サブヒロイン陣が強力だっただけに、彼女達のルートも見たかった、
という思いは当然あります。

ということで結論は記事タイトルのとおり、って感じですね。

続いて「絵」のほうですが。
安定感抜群だったシナリオに反して一番変化を感じたのはこちら。
有葉さんの絵柄も塗りも劇的に変わったなーと。
当初は塗りだけが変わって有葉さんの絵柄にはさほど変化はないんじゃ、
とか思ってましたけど、沙代とか命のイベントCG見ると
やっぱ絵柄自体変わってるわ、とw

沙代が一番顕著でしたけど、なんというか深崎暮人氏っぽい
リアル系なタッチというか。
それまでの萌え系な路線からだいぶ変わったなーと思わされました。
これは好き好きだと思いますけど、ワタシ的にはこの変化はドストライクw
単純に言って、脚だけでエロさを感じましたもん。

塗りもこれまでのベタ塗りと違ってホント良化したなぁ、と思います。
この塗りだけで表現力が数倍以上に上がったなと。
まぁ単純に塗りに込められた情報量が数倍以上に上がったからだと思うのですが。
個人的には次回作以降もこの絵柄でお願いしたいところですね。

ただ。
「太陽の子」のキャラデザは数年前にされてますからね。
この作品に関してはこの時の絵柄のままにせざるを得ないのかと思うと
あまりに長期の開発期間はホント弊害が多くなるなぁ、と
改めて思わされた次第。

BGMのクオリティは西坂氏という時点で期待してましたが
その期待以上のデキでしたね。

そんなこんなで恒例の採点表↓
hitorisensou2.jpg
(※2015.05.01に点数を調整し88→82にしました)
先述の「前提」がなければたぶん満足度は75前後かなぁ?

とりあえず個人的に思うのは
「もう『太陽の子』はさっさと出しちゃえよ」ってところw
るーす氏が超大作志向なのはしょうがないにしても
有葉さんの作品をもっと数多く楽しみたいなぁ、とね。
勝手な憶測かつ希望ですが、有葉さんを早く楽にしたげてくださいw
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