丁寧なんだけど一番欲しいところがなかったなぁ | IWGB

丁寧なんだけど一番欲しいところがなかったなぁ

2015.07.04.Sat.22:53
こないだまでプレイしてた「love,VAMPIRE FLOWERS」の感想。

ヒロイン5人で結構長めを覚悟してたんですけど
共通もサクサク読めますし、個別も思ったより短くて
ダレることなく最後まで終わらせられました。

進めてて心地よいというかスッと入って来たのが
ヒロイン同士で思い合う、気遣うというシーン。
各個別のエピローグで必ずそのヒロインの親友の
視点を交えるところが象徴的でしたが、
そういったシーンがかなり多く、お話に深みを与えていたと思います。

また、各ヒロインのデレた時の攻撃力がなかなか。
エロシーンでそれを一気に加速させる描写も相変わらず上手いなぁ、
と思ったところ。
一定以上のおっぱいがあるヒロインにはもれなく全裸騎乗位があるところもこだわりを感じたかもw

あとはサブキャラ達も各ルート間で設定にブレがなく
それでいて複数のルートで効果的に機能する辺りも
早狩氏らしさを感じたところです。

ただ。
「花選び」という冒頭からいきなり突きつけられる設定に対し、
各個別でそれぞれ違う選択をする点も含め
個別そのものはどれも一定以上のレベルにあって
結構楽しめたんですけれど。

結局のところその「花選び」ってなんなのよ?
という点にまったく触れてないのがなんだかなぁと。
吸血鬼なら誰しも避けて通れない、という触れ込みの割に
パートナーのいる他の吸血鬼なんていないワケで。

作中の吸血鬼設定とまったく相反する設定を作ってそれを根幹に置いた割に
そこにそれらしい裏打ちをまったく用意してなかったため、
とどのつまりは物凄くご都合的な設定に見えちゃうんですよね。
あれこれ矛盾が生じても全部「花選び」の所為にしちゃえ、っていう。

この点で満足度もシナリオ評価も大幅減点って感じです。
ホント勿体ないなぁと。

絵のほうでは。
原画のむぅつき氏の作品は初めてプレイしましたが
過去作を担当された三九呂氏の絵柄に近くてまったく違和感はなかった感じ。
塗りも「ラブパピ」同様に思えました。

が。時折「お!」と思わせる絵もありましたが、
全般的にちょっとバランスを欠いたように見えるCGが多かったかなぁ。
もう少し熟れてくれば一気に良くなると思うんですけど
現状では6評価が妥当かなぁと。

あとはシステム回りが平凡な割に、そこを飾る演出が主張しすぎで
ちょいウザかったですね。
まぁこれは公式サイトでも言えることですが。

ニンニクやら十字架やらパックンフラワー的な食虫花やら
吸血鬼を連想させるアイテムを散々描いておいて、
中身は設定の時点ですべて関係ないという。
単なるオブジェなんでしょうけど、それを飾って
システムの動作が遅くなるのはカンベンして欲しかったです。

というところで恒例の採点表投下。
lvf.jpg
前述の減点部分が改善されてれば、余裕で80点オーバーしてたと思うんですけどね。
あれこれ惜しい作品だったなぁ、と。
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