作を追う毎に主人公への感情移入が難しくなる作風? | IWGB

作を追う毎に主人公への感情移入が難しくなる作風?

2016.07.15.Fri.00:41
「はつがまい」終わりました-。

個人的な印象ですけども。
重い設定を拵えつつ妹や幼なじみを巡って
明るくバカやりながら
ここ!ってところでは、シリアスだったり友情だったりを
ベタなまでに描写するのが瀬尾さんのシナリオかなぁ、
と思ってたのですが。

前作「サツコイ」辺りから、設定の重い部分を
グイグイ押しつけるようになってきた印象があります。

その部分については理不尽さはなく
かといって説教臭さもさほどにゃないのですが。
というか実際のところ読み応えはあると思うのですが、
正直だいぶ気になるレベルで顕在化してきた部分がありまして。

ここを重くすればするほど
日常のバカ描写がどんどん浮いて見えるというか
いい加減パターン化しすぎというか。

今作なら幼女と爺さんの定型ネタにどんだけ依存するの?
ってところと
駄妹ネタも1回2回なら笑えるんですけど
さすがに投下しすぎというかどんだけ引っ張るのというか。

遊の存在で多少薄らいでましたけど
重い描写とお決まりのネタの繰り返しは
読んでて結構しんどくなってきましたね。

それともうひとつしんどかったのが主人公。
どうしてそんな人格が形成されるに至ったかは
クドいくらい描写がありましたけど、それでも思いますね。
なんでそんな頑なの?と。

逆にそこまで頑なでありながら、
それを取っ払うシーンは正直安易に見えちゃいまして。
そんなんで思い改めるくらいならもっとチャンスはあったろうと。
尚のことそれまで頑なだったことが解せなくなるという繰り返し。
正直主人公への感情移入はかなり難しかったです。

つまるところ。
コメディ部分は定型ネタに依存しすぎで
比重を重くしたシリアス部分は肝心なところでよくわからん、
というかライターの自己完結に付き合わされた感が強い
って感じで途中までの読み応え感がだいぶ薄れた気はします。

それでも救いなのは各ヒロインの描写。
キャラ的に一番弱いと思えた翼が放った逆転HRに
事情を知らぬが故になかなか友達以上になれなかった遊、
主人公以上の責任感を持つ寧々子先輩に相棒の忍。
特に幼なじみの遊は他ルートのほうが存在感あって
その辺はさすがの瀬尾さんクオリティだったかなと。

絵の方は・・・
ぶっちゃければ、空維さんの画力からしたら、
ヒロインはもっと映えると思ってました。

ワタシの主観100%で言わせて貰えば
遊や寧々子先輩はそれなり光ってますけど
忍や翼はもっと華があったハズ。

特に忍は見た目的にもポジション的にも
表向きのメインを堂々張れる正統派ヒロインのハズなのに
「とな恋」のなぎさのように焦点の合ってない
どこかぽかーんとしたヒロインにさせられた印象が拭えません。

なんていうか、ハニカムの作品って
絵師さんにとってはかなりの分の悪い賭けですよね。

「とな恋」「リアル妹」みたいなスマッシュヒットもあれば
あれはなんだったんだという「団○妻」とか「赤○ん」とか。

スマッシュヒットは基本シナリオから。
塗りはぶっちゃけ原画殺しレベルのクオリティ。
もともと他ブランドで活躍してたもとみやさん以外
ここから盛大にブレイクした人もいないという。

・・・空維さんのこれからのご活躍を願ってやみません。

あともう一つ気になったところがありまして。
幼女の榊原さん筆頭に概ね中の人の演技にも満足なんですが、
忍の奏雨さんの演技がまたBBAに寄ってたのが
非常に違和感ありました。

他社作品の「空色イノセント」でも同じコトを思いましたが
色気のあるキャラだからって、変に色気を持たせようとして
ハデに滑った印象しかないですね。

塗りといい、声といい、忍はだいぶ割りを食ったキャラだったなぁと
勿体なく思います。

というところで採点表投下↓
hatsugamai.jpg
あんだけネガティヴなことばかり並べてこの点数、ってのは
つまり期待値はもっともっと高かったってことですね、はい。

とは言えハニカムの瀬尾作品はなんだかんだ突っ込みどころがあって
なかなか高得点を出せずに終わるを繰り返し早4作目。
ぼちぼち見切り頃なのかしら(・ω・)
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