良いところも多数ありましたが、惜しいところが目立つかなぁ | IWGB

良いところも多数ありましたが、惜しいところが目立つかなぁ

2017.01.18.Wed.19:07
個人的に2016年発売作のトリとなる「Liber_7」
全ルートクリアしました。

ボリューム的には「3Days」と大差ない感じで
圧倒的な質量してた「11eyes」に比べるとだいぶコンパクトな印象。

正直物足りないところはあるのですが
かと言って前作はかなり長かったので、
今作で量を同じにしてもたぶんだいぶ間延びしたと思うんですよね。
なのでそうなるよりは数倍良かったとは思います。

各個別は合間合間のイチャイチャと事件解決後のエピローグだけで、
物語の大半は共通、という仕様は過去2作同様。
ただ過去2作に比して選択肢が極端に少ないので
「3days」のようなゲーム性はほぼなく
「11eyes」のクロスビジョンのような別視点も存在しません。
ごくオーソドックスといえばソレまでですが、
この仕様だけでも過去作のようなお話の厚み、
ってのはだいぶ薄くなった気はしますね。

で、そのお話の中身ですが。
当初の印象は「11eyes」の舞台で「3Days」をやってる、
ってるっていうまんまなものでした。
綾女ヶ丘で知り合いが行方不明になったり殺される3日間をループ、
って話ですからそう感じるのも当たり前っちゃ当たり前ですが。

ただ、過去2作との大きな違いは緊張感ですかね。
今作では最初の1周目が一番緊張感がありました。
なにも知らないが故に近しい人が被害者になり
自分も狙われ逃げる展開。
この時点ではかなり期待も膨らみました。

それが2周目以降になればなるほど
その辺を避けようとするお話になるので
どんどんお話が軽くなってく印象が拭えず。

更に過去2作ではクライマックス前に一度
絶望的な展開を見せつけられますが
今作はその辺も圧倒的に軽かったので正直「あるぇ?」って感じ。

そこからその中締めが締まってないままラスボスとの対決になりますが
ぶっちゃけそのラスボスも小物臭が酷いのがもぉね。

さすがにラスボスに設定喋らせすぎですわ。
訊かれてないことまで得意気に話すわその動機付けも幼稚だわ。
進めれば進めるほどガッカリ感が大きくなるっていう。

そして分岐が少ないこと・クロスビジョンがないことの最大の弊害が
キャラ描写が過去2作に比してとにかく薄い点。
過去作はそこで各キャラが抱えるモノを丁寧に描写してたのに対し
今作では主人公の視点から見た上辺だけに終始してましたから
だいぶ物足りなさが残りました。

某サブヒロインなんてほぼオールスルーでしたけど
この人、過去作ならその因縁まで丁寧に描いてたと思うんですよね。

・・・ただ、なんていうか、実はそこまで描かなくても
結構各キャラの思考・言動が把握できちゃうのも確かでして。
ソレはどうしてかと言えば、Lassの過去作やってると
今作のヒロインはどっかで見たことある人が多いな、っていうw
その似てるキャラとリンクして内面を連想したら
多分だいたい最適解に導かれちゃうという。

まぁ要は「それはそれでどうなんだ」って話でして。
結局の所、お話と設定の整合性を付けるところに注力して
キャラ描写は過去作のトレースとお約束で埋めた感があるなぁというところ。

そのくせ萌生が自分の正体をバラすシーン、
あれ、次の周回では記憶の上書きができない状況だったのに
なんでか本人が言ったこと覚えてるという場面があって
あれは結構萎えましたね。
そういうところを押さえるために他を軽くしてると思ったのに
結局そこも甘いなぁと。

とここまでだいぶ残念な点を並べてしまいましたが、
これは過去2作と比較したからこその感想ですね。
どうしても期待値が高くなってしまうので
まずネガティヴなところに目が付いたと。

過去作考えなければ、萌えどころはきっちり押さえつつ
若干脇が甘くても大筋では設定もしっかりしてて
それなりの盛り上がりもありますからね。
マイナスなことばかり言ってますが
シナリオ評価はそこそこ高めになるのも当然かな、と思います。

絵のほうでは塗りや作画のクオリティはシリーズの過去作より
Lassとしての前作になる「まよすべ」と同等クラスかなと。
ただ「まよすべ」より数十倍良化してると思ったのはエロシーン。

最初から表情崩れまくったアヘ顔しか描いてない「まよすべ」に対し
今作は表情も脱衣も差分をかなり用意してました。
おかげで「これ別人じゃねーか?」という違和感も当然なくなり
ストレートにカワイイと思える図になってたと思います。
そこでカワイイと思えれば、普通に愛しさも増しますからね。
見た目的にも感情的にもエロシーンの流れが自然になったと思います。

あと、沙綾のキャラデザはかなり存在感がありました。
特に彼女の個別をクリアするとトップのメニュー画面に
彼女の立ち姿が表示されますけど
これ、纏ってる空気感が非常に素晴らしいです。
凜としたキレイさと可愛さがあって
立ち姿でここまで絵になるのか、っていう驚きがありました。

音の方は前の記事で言ってますが
とにかくBGMのデキがすんばらしいです。
ヴォーカル付のBGMが結構あるのが最大の特徴だと思うんですが
それがどれもしっくり来るんですよね。
こういうのも有りなんだなぁと目から鱗でした。

もともとのヴォーカル曲のほうは、
プレイしてる流れの中で聴けば良曲だと思えるんですけど
ソレ単体で聴くと「11eyes」「まよすべ」の時のようなインパクトはなかったですね。
音評価はほぼほぼBGMで稼いでます。

そんなところでだいぶ長くなりましたが採点表投下↓
liber_7.jpg
「11eyes」に比較するとだいぶ点数落ちてるんですが
2016年作品の中に入るとかなり上位になるのがアレっすね。
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