ここまで死を題材にするのはeden*以来? | IWGB

ここまで死を題材にするのはeden*以来?

2017.04.05.Wed.14:42
「トリノライン」終わりました。

感想書いたら凄まじく長くなったので
一回まとめたんですがそれでも長いので以下追記に。

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過去2作「ソレヨリノ」「罪ノ光」が「現代」なのに対し、
今作の舞台は「近未来」。アンドロイドが社会に出始めた時期。

SFちっくな設定がだいぶ色濃くなりましたが
反面、お話的にはだいぶストレートになったと思いました。

冒頭から「数年前に妹が死んだ」という
設定を叩き込まれているところに
始めの2つの√は更なる「死」が絡んできます。

もうこの時点で「あれ?」って感じ。
「死」っていう題材はちゃんと扱えれば感動モノになりますが
扱い方を誤るとあっという間に
チープ・安易・独りよがりのいずれかになってしまうと思ってまして。
というかワタシの判断基準からすれば。
その題材を選んだ時点でもう「チープ・安易」と判断して
そこから中身でその先入観を排除する、という流れになります。

なのでマイナスからのスタートになるワケですが。

minoriの過去作の場合、「ペルセ」は中身で更に大幅減点、
「eden*」はプラスに大幅加点って感じでした。

今作の場合、マイナスから良いとこゼロにしたくらい、
ってのが正直な印象です。
特に某ルートは、その原因もアレで
某母親さんがホント気に毒になりますね。

唐突感ありましたし
切なさを演出したかったのだろうけど、
むごさのほうが強烈だったよ、と。

もう1つの√にしても、ヒロインの葛藤がイマイチ伝わってこなくて
要は閉じこもってコミュニケーション不足になったのが原因に見えて
これって死を題材にしないと描けないことかな?
って思ったらもう安っぽく見えちゃいました、という。

ラスト√はまた違うお話になりますから、
結局のところ安易に死を使ったなあ、という印象は拭えず。

ただ、minoriらしい良さを感じたのは
VRの負の側面を描いているところ。

作中で2つのVRが出てきますが
ともに「あーこうなっちゃうのかぁ」という説得力は
物凄くありました。

特にラストじゃないほうの√に出てくるVRのお話は
ホント、文字通りリアリティのあるお話だったと思います。
あの結論である「自分」云々って話は強烈なインパクトがありました。

ただ。
あのVR2つに関しては、引っ掛かるところがあって。

ちょっとネタバレが入りますが。
アレを作るには素体がないだけで
要はトリノを作ることと同じ、と言ってる訳ですよ。
つまり脳スキャン必須なワケです。

最初に出てくる方のVRは某ヒロインがお願いして
わずか数日で完成してます。
某ヒロインは実験体じゃないので(親が研究者ではないですから)
あの数日間にかなり詳細なデータまで取ってます。

それなのに、もう一方のルートでは
ソレをできる人間が長期間不在、
ってのはかなりご都合的に見えてしまうなぁと。

また、沙羅は自身の今すぐのトリノ化については
否定的であったと思うんですが、VRがあるってことは、
素体がないだけでもうやってんじゃん、というね。

ワタシの解釈が浅いか方向がズレてるのかもしれませんが
設定のブレがいくつか散見されて、
ちょっと雑に見えたのは確かです。

そして黒幕の存在もなんだか安っぽいよねぇ。
という印象もありまして。

とまぁこんなところで、概ね丁寧に描いているのはわかるのですが
キモとなる「死」と「SF設定」について
「あっるぇ?」な印象があったためか
過去2作に比較すると正直点数は落ちるなぁと。

続いて絵。
「きのこのみ」のお二人の絵柄はminoriにも合いそうだなぁ、
と思って実際、かなり合ってたと思うんですけど。
特にシロネの透明感ある塗りとの親和性は
過去のきのこのみ作品の中でも
ズバ抜けたデキにあったと思うんですけど。

それでも脱ぐとガッカリなのはやっぱり塗りの所為かぁと。
柚子奈さんの安定感溢れる絵柄で
白黒ハッキリされた塗りをされても、もう違和感もなんもないんですが
他作品で何度も見てる方がこうなると、やっぱ違和感あるなぁとw

また前作「罪ノ光」でおっぱい以外の構図が増えて
非常に良かったと思ったのですが
絵師さん交代でまたおっぱいゴリ推しに戻っちゃいましたね。

塗りにクセがあって、桁外れの爆乳ばかりってところに
あんまり魅力を感じないクチなので
またエロシーンの大半はスキップに。

というか、エロシーンのBGM全般、
なんであんな緊張感のあるような曲ばかりになったんでしょう?

キャラ的には、日比野さんがサブにしてはえらいマトモだなぁ、
と冒頭から思ってたら、ちゃんと見せ場があって実にナットクw
百奈美ちゃんにしてもハナコさんにしても
過去作よりサブがかなりマトモだったので、そこは安心感ありましたw

そんなところで採点表↓
trinoline.jpg
次作以後、また「死」を扱った場合はスルーも検討かなぁ。
ただ、きのこのみのお二人は合ってたと思うので、
次作でも起用してもらえると嬉しいっすね。
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