疑問は一掃してくれましたが、ナットクはいかない感じ | IWGB

疑問は一掃してくれましたが、ナットクはいかない感じ

2017.08.30.Wed.20:41
先日クリアした「アペイリア」の感想を。

それを述べるにはどうしたってネタバレ要素を含んでしまうので
追記のほうにまとめます。
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序盤のOPムービーまでの時点で
徹底してくだらない下ネタで押し切ってるところで
結構好き嫌い分かれそうですよね。

個人的にはそういうノリは嫌いじゃないんですけど
さすがにソレを必殺技にしてマジメに語ってるノリは
滑稽通り越してちと痛さを感じてしまいまして。

シリアスなノリに緩急というかメリハリ付ける意図もわかりますけど
さすがにそればっかというのは違和感あるなぁと。
その手段でしかコメディな空気作れません、
と言ってるようにしか見えないと言いますか。

で、タイムリープを繰り返して各個別に分岐する中盤では
ひたすら観測者の正体とタイムリープのナゾを追い続けるワケですが。

いくらアペイリアシステムが凄かろうが
要はITがタイムリープまで起こせるのか?
ってところが疑問点として常にありまして。

また量子の説明や単一世界の説明など
やたら細かい描写もちと引っ掛かりましたね。
図解してもわかりづらいことこの上ないですし
くどいくらいに同じコトを繰り返す場面もあって
そこまでやる必要性を正直全然感じないというか。

そして2045年の世界でなんで今と変わらない世界観なんだ、
という根本的なところも結構疑問でして。

で、そこからアペイリア√でフェイクを入れて
終盤で一気にすべてをひっくり返すワケですが。

終盤での収束感はなかなかだったと思います。
↑の「ITでタイムリープ云々」やら世界観やらの
疑問も一発で吹き飛びましたし、ちゃんと観測者もいた、
という伏線の拾い方も上手いと思いましたし。

ただ、そうなると別の疑問も浮かびまして。
なんでそのタイミングからのやり直しにこだわるの、っつーね。
それ以前には戻れない理由を作ってくれれば良かったんですけど。

また、シンカーの最後の目的はわかりましたが、
そうなるとそれまでの手段が噛み合わないところも感じられまして。
エンクロージャーを壊したり、とかね。
その時その時の彼のタイムリープへの理解度が
イマイチ読めないせいかと思うのですが、
ちょっと腑に落ちない感があったと言いますか。

そして個人的に一番引っ掛かったのが仮想現実オチそのものです。
すべてをひっくり返してそれまでの過程に説得力を持たす点においては
よく練られてると思いますが。

ただね。
様々な有り得ない事象を散々起こして
その結論は「それは仮想だったからだよ」というのは
「なんじゃそら」という感想がどうしても出てきてしまいまして。

そらいくらでもチート技量産できるじゃねーか、とね。
ここまで引っ張ってそのオチはねーよ、
と感情的になってしまうところが正直ありました。

過去に「猫撫ディストーション」という作品がありましたが
アレも仮想現実オチで激しく脱力して「なんじゃそら」
とホントに口にしてしまった記憶が思わず蘇りましたわ。

「猫撫」と違って過程を丁寧に描いてキャラへの感情移入ができた分、
そこまでの酷さは感じなかったですが・・・
AIやクローンを肯定してスワンプマンを否定して
最後にそのオチというのはやっぱりイマイチしっくりこない感じ。
設定的にはナットクしたけど感情的には理解しがたいというか。

これが仮想現実というか並行世界から因果が影響し合って
最後に現実世界の大問題を解決した「スマガ」のようなオチなら
きっと大満足感が得られたと思うんですけどね。

でも観測者は現実でも仮想でも同じ身の上だったワケで
正直救いがなさ過ぎて。

というか観測者は仮想でも現実と同じ設定なのに
わざわざログインしたところもアレですし
他ヒロインの個別もモニタしてたと思うと
正直相当なドMじゃないかとw

そんなところで採点表↓
apeiria.jpg
下ネタと仮想現実オチを受け入れられる人なら
たぶんもっと高得点になると思います。

ですが、ワタシの好き嫌いで言うと正直嫌いな部類のオチだったので
ここ止まりというかむしろよくここまで点取ったなぁという感じ。

アペイリア役の秋野さんの演技というか喋り方が
良い感じに脱力させてくれたのが大きかった気がします。
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