あとどこか一箇所もう少し | IWGB
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あとどこか一箇所もう少し

2017.12.18.Mon.00:11
昨日終えてた「夜ボク」の感想を。
ヴォーカル曲の感想だけは先行してコチラにうpしています。

落ちこぼれた生徒達に、挫折した先生というメンツが通う夜間学校、
という設定の時点で人を選ぶ作品だとは思うんですけども。
逆にこの設定を理由に選んだ人なら
まぁ期待は外さないデキだったのではないかと思います。

落ちこぼれた理由や挫折した経緯、
なんで人並みから外れたりドロップアウトしてしまったのか、
ドラマや小説でもよくある話ではありますが、
その辺の描写は丁寧に描いてたなぁと思いました。

ダメな人がダメなりに考えて努力して生きてこうとする姿。
生きてくだけでどんどん心がすり減ってく様。
そしてそこから感情が爆発してしまうところまで
上っ面をなぞるだけでなく、
ちゃんと内心を描いているので説得力がありました。

ゼロに戻るため、ゼロまで追い付くため、
またなんのための卒業なのか、
その辺の描写は概ね期待通りだったかな、と。
・・・きな√は例外ですが

それでいて、ユーザー側に鬱になるような
必要以上のストレスは与えないような意識も感じられました。
・・・きな√は例外ですが

各個別の感想はネタバレも含んでしまいそうなので以下追記にて。
.


各個別では、キャラの見た目と各ルートでのキャラ描写に
ちょっとギャップがあったのも面白さを感じたところ。

ロリロリしいりこが精神年齢高めで
思考パターンもヒロインで一番大人な描写をしておいて。
エロまで持ってく過程は、
背徳心をちくちく突いてくるのが上手いなぁとw
「ああ、ロリがストライクゾーン外でもこりゃ流されるわw」
という説得力がありました。

あとは綾子さんの思考を「上げ底して~」という言葉で
表現したのは面白いと思いましたね。

自分だけが上げ底してる感覚になってて
他人だって大なり小なり上げ底してるんだよ、
ということに思い至らないところも含めて
綾子さんのだめっぷりをわかりやすく描いてるなぁと。

また、ツンで不器用でけんかっ早いはやてが
自分のために怒ってくれる人がいるとわかってから
終盤で見せる姿もグッと来ましたね。

クライマックスでの「~許せない!だけど許したい~」というセリフの
「許したい」というフレーズがかなり刺さりました。
あれこれ葛藤した末のホンネ。
あんな目に遭いながら、その結論に至った彼女の情の深さ。
そしてそれを自分の中で認め受け入れた素直さ、純真さ。

その後から一気に可愛くなる描写が増えますが
ワタシ的にはもうこの時点ではやてがめっさ可愛く見えましたね。
ああ、このコがダントツでカワイイじゃん、と。

なのでその後の展開とあのエピローグも
凄く彼女らしい展開で好きですね。
人に、自分に、「許す」ことからはじめて
ネガティヴからパワーを得るようなことはしないで
地に足着けて幸せになってこうとする姿。

冒頭から見せられた吹きだまりのような設定から
一番のベストアンサーを見せられたのはこのエンディングだなぁと。
ヴォーカル曲の感想記事でも言ったように
このルートのED曲だけかなりポップになってて
それも含めてホント物凄く余韻に残る√でした。

反面。ちょっときな√はインパクト狙いが目立って
中身は他の2人ほどにはなかった印象。

イジメ描写が過酷なのはまぁアリとして。
そこから彼女が爆発するシーンから
だいぶ説得力の無い展開が続くなぁと。

あそこで爆発するコなら、
そもそも現状にはなってない気がするんですけどね。

また、きな爆発後のいじめっ子のリアクションも違和感しかないです。
あそこまで表向きの顔を持ってるコなら
みんながいる前で逆ギレなんかしないでしょ。
はやて√の彼女のお母さんのような対応になるはず。

そしてそれを断罪するのがバイトの店長とか、
なんか明後日の方向行きすぎてないですか?

そして極めつけはエピローグ。
なんでいきなり一足飛びに出世させちゃうかなぁ。

ゼロに戻るために、ゼロまで頑張るために
あれこれ丁寧に描いていたのに
なんでいきなり桁外れのプラスに持ってくかなぁ。
それまでのリアルな作風や、人生やり直し的なコンセプトガン無視の
浮き世離れしたおとぎ話エンドでナットクできるかっつーね。

いじめっ子をあの場で断罪させたコトに意味を見出すとすれば
リベンジは簡単なもので構わない。
普段の日常生活の一部分でさして影響の大きくないダメージを負わして
それで気持ちを切り替えて自分の日常を精一杯生きる、
ということだと思うのですが。

しかし自ら蒔いたその辺の種もスルーしてしまっているので
やはり爆発からの一連のリベンジの過程に
まったく説得力を感じられないという印象に。
ちょっとこのルートだけ、後半の展開には
ずっと首を傾げ通しでしたわ。


シナリオでだいぶラインを食ってしまいましたが続いて絵。
softhouse-sealの主力に赤木氏を加えた印象で
皆さん抜きゲのエロゲンガーとしてかなり活躍されてると思うんですが・・・

立ち絵やエロ以外のイベントCGのデキが良くても
赤木氏のきなは立ち絵の時点でちょっと脚のバランスが悪いように思えましたが
アニメ付のエロシーンになると崩れて見えるのはナゼなんだろうとw
コンフィグでアニメなしを選べるのはなかなかのサービスだと思いましたが
それで原画自体変わるわけではないので
やっぱり崩れて見えることに変わりは無く。

はやてのエロ以外のCGはかなりツボに来たので
かなり勿体ないなぁと。

というところでだいぶ長くなりましたが採点表投下
yoruboku.jpg
シナリオがあのままでも、エロシーンがまともなら
ラクに90オーバーだったでしょうね。

また、絵があのままでもきな√の終盤に
もうちょっと説得力があったらやっぱり90オーバーだったかと。

また、昨日あんだけヴォーカル曲を激賞したのに
音が9止まりなのはひとえにBGMです。
中の人の配役も演技も文句なしでしたが
それらに比べてBGMのデキがイマイチに感じられたのと
そもそも曲と場面が合ってないように
感じられたところも結構あったせいですね。

ということで、普段抜きゲを作ってる方々が
一転ダークな作風に挑まれたワケですが
個人的には「惜しい!」という印象ですね。

まぁ今後は突き抜けたデキのヴォーカル曲の印象が
残ることになると思います(ノ∀`)
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